2013年3月19日

秋田の由利高原鉄道が新車の座席モケットを使用したクッションをネット共同購入方式で販売
本物の肌触りと少数生産でマニア心をくすぐり、さらなる赤字削減を狙う

2013年3月19日 秋田県の第三セクター 由利高原鉄道株式会社(本社 秋田県由利本荘市 矢島町七日町字羽坂21番地2、代表取締役社長 春田啓郎、以下 同鉄道)は、「YR-3002座席モケットクッション」の予約開始を発表しました。沿線住民と鉄道ファンに向けて販売し、赤字削減に向けた増収を図ります。

同鉄道の新車両YR-3000形の特徴はデザインにあります。導入される3両の車体色はそれぞれ緑、赤、青と異なり、インテリアの配色も車体色に合わせてコーディネートされています。さらに各車の座席は由利本荘市の地域産品をモチーフとしたオリジナルの柄を採用し、一両目YR-3001(緑)の座席モケットは御殿まり柄でしたが、二両目のYR-3002(赤)は神代杉細工柄となっています。国内には65,582両※の鉄道車両が在籍しますが、鉄道車両の座席モケットは大量生産の汎用品が使われるのが通常で、編成が長い新幹線や特急車両などではオリジナル柄を採用する事もありますが、1両のみにしか使われない一品物のオリジナル柄は大変珍しいものです。同鉄道では、新車両の発注先を鉄道会社としては珍しいコンペティションにより選定し、その際1両ごとのオリジナルデザインが車両メーカーより提案されたため、コストを抑えつつ高品質なデザインを実現しました。

このクッションは、実車のモケット生地を使うため肌触りは本物で、かつ生産数も少量に限定されるため、マニア心がくすぐられます。さらに、シリアルナンバーが入った「世界で一両の車両証明書」やYR-3002のペーパークラフト、使用済み切符(硬券)なども同梱し、鉄道ファンの心を掴みます。

また、同鉄道は赤字の削減が命題となっており、クッション販売での増収を期待しますが、在庫を抱える事ができないため、このクッションはネット共同購入方式で販売されます。由利高原鉄道 web ショップおよび有人駅にて本日より5月31日まで予約を受け付け、予約数が30以上となった場合には製造し7月初旬ごろ予約者に引き渡されますが、予約数が30に満たない場合は販売中止となります。製造数は、普通座席と優先座席を合わせて111枚、価格は3,850円(税込み、送料別)となります。由利高原鉄道ではこのほかに、YR3002号運行記念乗車券、YR-3000ペーパークラフトなど関連グッズを拡充し、新車の導入を増収につなげていきます。

※2012年4月1日現在、一般財団法人日本鉄道車輛工業会調べ

以上

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由利高原鉄道とは

由利高原鉄道(鳥海山ろく線)は昭和60年 第一次廃止対象線区であった国鉄矢島線を引き継ぐ第三セクター鉄道として誕生しました。日本海に面する秋田県由利本荘市の羽後本荘駅から鳥海山の麓である矢島駅までの全長23.0kmの路線で、地域の方々からは公募で決まった「おばこ号」の愛称で親しまれています。観光客からは東北屈指の名山「鳥海山」を仰ぎながら、美田地帯を子吉川に沿って走る素朴で懐かしい車窓と、秋田おばこ姿のアテンダントが人気です。前郷駅では旅客鉄道としては珍しい「タブレット交換」を見る事もでき、これが本州では残り2線区(全国では3線区)のみとなったため鉄道ファンの注目も集まっています。

本社 秋田県由利本荘市 矢島町七日町字羽坂21番地2、代表取締役社長 春田啓郎

ホームページhttps://www.obako5.com
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Twitter @yuri_tetsudou 

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由利高原鉄道株式会社 代表取締役社長 春田啓郎
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