鳥海山ろく線おばこ号の旅

根本陽一氏写真館(2011年春)

写真や文は所有者に許諾を頂いて転載しています。無断での転載はご遠慮ください。「この写真を見てより多くの方が由利高原鉄道を訪れて欲しい」という応援の思いから、写真の転載を快諾いただきました。ぜひ春の鳥海山ろくせんにおいでください。

「陰と陽」

01 根本陽一

前の晩に東北道を北上し秋田の由利高原鉄道まで向かう。
夜が明けた頃にはやさしい陽の光を浴びて始発列車がやってきた。

そこには誇らしげに咲いた満開の桜が待ち受けている。
朝の始まりと春の訪れは、闇から光、冬から夏へのきっかけ。

闇を見たからこそ、冬を耐えたからこそ、そこに感じるものがある。

悲しみ残る東北の、遅い春の訪れに、
どれだけの人々が励まされ、勇気を貰ったことだろう。

(由利高原鉄道 西滝沢~吉沢間 2011年5月3日撮影)

ブログ ふらりと休日列車旅 より

「さくら薫る春風に」

03 根本陽一

五月の季語に「風薫る季節」とあるが、
ここ秋田の由利本荘ではその言葉どおりの風景が広がる。

ほんのりと桜の薫る春らしい爽やかな風に乗って
色とりどりのこいのぼりが気持ちよさそうに泳いでいた。

02 根本陽一

昨年に開業25周年を迎えて実施された「こいのぼり企画」。今年も由利高原鉄道の各駅と沿線にはたくさんのこいのぼりが泳いでいました。
 その肝心のこいのぼりですが、青空をバックに列車と絡めて撮影しようとするとこれがなかなか難しい。空と風の気分しだいでまったくの運任せですし、自然には逆らえないので粘って待つしかありません。上り下りともに列車は1~2時間おきにしか来ないのですが、このユルくてゆったりとしたロケーションの中ではそれくらいの時間を待つのは苦になりません。むしろ日頃あくせくして働いている自分をリセットするにはちょうどよいくらいでした。これものんびり旅のよいところですね。
 桜の木の奥には銀杏の木があるのですが、季節を変えてまた訪れてみたくなる、そんな素敵な駅でした。

(由利高原鉄道 黒沢駅 2011年5月3日撮影)

ブログ ふらりと休日列車旅 より 

「白木蓮」

04 根本陽一

稜線から差し込む朝日に白木蓮が突如として輝き始めた。
それは朝のうちだけの幻想的な世界。
早起きは三文の徳(得)とはよく言ったもんだ。

(由利高原鉄道 西滝沢~吉沢間 2011年5月4日撮影)

 ブログ ふらりと休日列車旅 より 

「終着駅は始発駅」

05 根本陽一

この写真を撮影していたら昔あった出来事を思い出した。
それは行き止まりで終点の駅(終着駅)に行った時の話。

列車を下車して駅近くにあったお店でお茶をした。
ひょんなことから店の人に「立派な終着駅ですね」と言ったら、
「ありがとう、でもね地元の人にとっては始発駅なんですよ」と聞かされはっとした。

視点を変えれば世界は広がる。
行き止まりだと思っていた終着駅が、
一瞬にして無限の広がりを見せる入口に変わった。

桜の咲くこの季節、直立不動の駅員さんに見送られ、
こまでも行けそうな線路の上を、たくさんの人々が旅立って行く。

(由利高原鉄道 矢島駅 2011年5月3日撮影)

 ブログ ふらりと休日列車旅 より  

「穏やかで暖かな夕暮れに」

06 根本陽一

 

一日の終わりを告げる夕暮れ時。
こんなに穏やかで暖かな夕暮れもあるんだね。
なんだか明日も良いことありそうだ。

(由利高原鉄道 鮎川~黒沢間 2011年5月3日撮影)

ブログ ふらりと休日列車旅 より 

鳥海山

07 根本陽一

由利高原鉄道は鳥海山ろく線の名のとおり、
様々なポイントで鳥海山を望む事ができる。

富士山を思い起こさせるこの美しい山容の鳥海山は、
標高2000mを超える独立峰で地域のシンボルであるといえよう。

この時期にしては例年より残雪の多い鳥海山だが、
雪解けの進んだ夏場には雪渓が「心」という字に見える「心字雪渓」が現れるという。

ますます四季折々の表情を見せる鳥海山を見に由利本荘を再訪してみたくなった。

 (由利高原鉄道 黒沢~曲沢間 2011年5月3日撮影)
追記 夏の羽越本線列車内から見た心字雪渓はこちらです。

ブログ ふらりと休日列車旅 より

「雪解け水」

08 根本陽一

どこまでも続く田んぼに囲まれひっそりと佇む吉沢駅。

五月の初旬に訪れたこの時期、
辺りは田起し中で水入れも間近だ。手前に見えるのは子吉川。

鳥海山の雪解け水で流れが速かったのが印象的だった。由利高原鉄道沿線は、
その豊富な水と夏場の温暖な気候により、
秋田有数の米どころである。美しい自然とその恵み。

この地には今も変わらぬ日本の良き風景が残っている。

(由利高原鉄道 吉沢駅 2011年5月4日撮影)

ブログ ふらりと休日列車旅 より

「黄砂」

09根本陽一

満開の桜が黄砂に霞んで辺りの色と同化してしまい、
水入れ前のたんぼはまるで砂漠のようである。

僕が子供の頃はよく光化学スモッグで空が霞みはしたが
これほどの黄砂で景色が霞むってことあったかな?

じつは雪解けの遅い鳥海山と黄砂、両者には深い関係があるのだ。

黄砂発生のメカニズムは
中国の砂漠地帯に強風が吹いて砂を巻き上げ、
その砂塵嵐が偏西風にのって日本までやってくる。

今年は例年より寒気が多く南下した為、
より多くの季節風により黄砂が頻繁に発生したのであろう。

良くも悪くも春の風物詩といえる黄砂なのであった。

(由利高原鉄道 西滝沢駅付近 2011年5月3・4日撮影)

ブログ ふらりと休日列車旅 より

「そうそうと まだ ござらしてくだはれ~」

11 根本陽一

列車の最後部から去りゆく駅を覗いてみると、

手旗を持ち直立不動で列車を見送る駅長の姿が。
無人駅ばかりになってしまったローカル線の駅に
人がいるだけで心温まる気持ちになれる。

今では見ることの少なくなってしまった光景だが、
秋田県の「由利高原鉄道 矢島駅」ではそれだけでは終わらない。
驚くことにたくさんの人が旗を振って列車を見送ってくれる。

10 根本陽一

いつも必ずというわけではないだろうが、整備の人やアテンダントさん、
駅の名物おばこ「まつこ」さん、ときには観光客も飛び入りで。
みんな笑顔で「また来てね~」という気持ちがひしひし伝わって来る。
これではついつい再訪してみたくなるってもの。
実際リピート客も多いらしい。

日常に退屈したり疲れてしまったあなた、
矢島駅に行って癒されてみてはいかが?
名物おばこが「桜茶」淹れて待ってますよ。

(由利高原鉄道 矢島駅 2011年5月3・4日撮影)

1枚目の写真、奥のホームが一段低いところに見える旧駅舎が先日(8月の終わり)取り壊されました。
そうとうボロボロだったので仕方ないのでしょうが、ちょっと寂しくなってしまいましたね。

 ブログ ふらりと休日列車旅 より

根本 陽一 ねもと よういち

根本陽一氏プロフィール写真sq300栃木県足利市在住。市内の企業に勤務する傍ら日本の鉄道を巡って撮影旅をする。鉄道写真にメッセージを添えた詩画のようなスタイルでブログ「ふらりと休日列車旅」にて自身の作品を公開中。

このページのアドレスは http://www.obako5.com/?p=5439 です。

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