鳥海山ろく線おばこ号の旅

栃木仁氏写真館 夏

写真や文は所有者に許諾を頂いて転載しています。転載などのご希望は必ず事前にご相談ください。

鳥海山麓の鉄路:夏(由利高原鉄道鳥海山ろく線)

本荘平野の夏は暑い。でも、それは日向の話。木陰に逃げ込めば風が涼を運んでくれる。はやり北東北だと感心しても、大概の撮影場所には木陰など無く炎天下なのです。ありがたくも由利鉄さんからWebギャラリーのお話を頂戴したところ、季節は夏から始めたいとのご意向。正直なところ、本荘の猛暑を敬遠していたので、夏はカット数が少ない季節なのです。由利鉄の夏情景を余すところなく表現できてはいませんが、沿線の雰囲気が少しでも伝われば幸いです。

夏の始まり

1_MG_4567栃木仁
古来から神宿る山として信仰の対象になってきた鳥海山。山麓に広がる本荘平野を走る由利鉄の印象もまた鳥海山。雄大で一点豪華主義な鉄道情景。誰の目にもそう写るほど鳥海山の存在は大きい。初夏から盛夏、鳥海山の姿が見れるのは朝夕に限られてくる。東北の梅雨も明けた。山頂から湧き出しだした雲が、今日は暑くなることを告げている。さあ、短い夏の幕開けだ。
2010年7月 前郷〜曲沢

夏の稲穂

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子吉川を見下ろす丘に登ると、吉沢駅の向うに鳥海山を望む事ができる。山が綺麗に見える朝が撮影の勝負時。この日は太陽が高くなると、お約束のように霞んでしまった。そうなると、景観の魅力も半減だが、緑の絨毯になった田圃もまた本荘平野の夏情景。子吉川には太公望。やがて黄金色に染まる稲穂。廻る季節に思いを馳せる。
2008年8月 川辺〜吉沢

古里の山

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本荘平野は子吉川が創った穀草地。水は自然からの賜物。水をたたえる森と山、その存在はやはり偉大だ。沿線の至る所から望める鳥海山、その名の由来でもある美しい裾野と列車を一緒に撮れる場所は限られてしまう。山も撮りたし裾野は見えず。結構難儀なのだ。
2008年8月 川辺〜吉沢

盛夏の色

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梅雨の大雨で子吉川が氾濫した年の夏。氾濫時の矢島町は秋田県内でも一番の降水量だったそうだ。由利鉄にも多くの被害がでたのも頷ける。報道が伝えた映像からは、農作物は壊滅的な状況に見えたが、災害の爪あとは残るものの、いつもと変わらぬ田圃の様子に少し安堵した。ひまわり元気な夏情景。
2011年8月 川辺〜吉沢

風雪の記憶

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鳥海山の麓、行止りの終着駅。国鉄矢島駅はそんな感じの駅だった。国鉄の雰囲気を残していた旧駅舎が、この年の夏に解体された。役目を終えたといえば確かにそうだ。社会は創ると壊すで出来ている。ある日あったものが無くなる。思い出になる瞬間は大概にしてそんな感じだ。
2011年8月 矢島駅

天の恵み

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由利本荘は秋田の米どころでもある。盆地気候で高温多湿、さわやかな夏には程遠く、冬の季節風が吹き荒れる豪雪地帯など想像もできない。そんな気候風土も酒づくりには最適、古くから醸造業が盛んな土地である。鳥海山の伏流水、良質の米、恵まれた原料で造られる酒は楽しみの一つだ。
2008年8月 川辺〜吉沢 

大暑の句

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夏の陽射。羽後本荘を出た列車は田圃のなかを走り、何度も子吉川を渡りながら矢島に向う。長い冬を耐える力を蓄えるかのように、北東北の夏は太陽に満ち溢れている。緑の稲穂がゆれる、夏も盛りを迎えた向日葵の季節。
2009年8月 黒沢駅

仲夏の候

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雨が上がり太陽が顔を出した。青空が広がるとジリジリ夏の陽射。やがて雲が沸きだす夏の空。いつもなら、耐え難い陽射に木陰を探して逃げ込むのだが、お盆を過ぎると猛暑が鳴りを潜めてしまった。不思議と夏情景も涼しげな雰囲気がする。
2011年8月 川辺〜吉沢

夏の涼

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陽が西に傾きだして蒸し暑さが若干和らぐ。それでも暑い。お盆を過ぎれば秋の気配がただよう北東北なのに、沸立つ雲が鳥海山をかくしてしまった。夕立の涼を期待したのだが当ては外れた。
2006年8月 鮎川〜黒沢

盛夏の残香

10_MG_4620栃木仁
山影が田圃に延びだす。ジリジリと焼けるような陽射は柔らかな光線になった。いつも季節の花々が咲いている黒沢駅。この駅が周辺の方々から大事にされていることが窺える。どの季節でも素敵な光景を見せてくれる。ここはそんな場所(駅)だ。
2006年8月 黒沢駅

夏日の余韻

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日没が近づくと、日中、雲に隠れていた鳥海山が再び姿を見せてくれた。山にかかる雲が、夏日だった日中の余韻を残している。その形が印象的であれば、また嬉しくもなる。薄い雲が陽が遮り、やわらかな光景を創ってくれた。西の空に見事な彩雲。蒸し暑かったのも頷ける。
2010年7月 黒沢〜曲沢

盛夏の残照

12_MG_4670栃木仁
北東北の夏は短い。8月中旬ともなると風が秋めくが、この年はいつまでも暑かった。蒸し風呂のような田圃を抜け出し、線路を見下ろせる丘の野球場にあがると風は幾分涼しく思えた。黒沢の野球場は由鉄定番撮影地だが、植樹された桜の成長と共に視野が狭まってしまった。
2006年8月 鮎川〜黒沢

夏の印象

13_MG_9477栃木仁
青い空、沸立つ雲、やがて陽は傾き、空は紅く染まっていく。ひぐらしの鳴き声、遠雷が聞こえてくる。思い描く夏の風景は、幼き日の楽しかった夏休みの情景に似ている。走り去る列車に夢中でシャッターを切っていた。
2008年8月 前郷〜久保田

ブログ鉄琴線より

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栃木 仁(とちぎ まさし)

栃木仁氏近影 180sq1961年東京生まれ・東京在住 東京工芸大学工学部写真工学科卒業後、ダイエー、ローソンなどの広告制作を行う。以後、映画、出版、音楽の企画制作に携わり、現在は演歌・歌謡曲の配信管理を行う株式会社アス代表取締役。多くの写真家と係わる機会がある一方、鉄道写真は疎遠になっていました。鉄路にレンズを向けたのは2000年のこと。幼少から親しんでいた、東急世田谷線の古い車輌が引退することが切欠でした。想い出。それは誰もが心の片隅に置く心象の原風景。撮影の衝動は、そんな理由からだったのでしょう。鉄路を巡る光景はたくさんの想いで溢れています。そんな情景を一人の鉄道愛好家として、いつまでも記録し続けたいと願っております。 ブログ 鉄琴線

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