法体の滝
鳥海山の豊富な雪解け水、湧水を集め3段にわたって流れ落ちる豪快な滝です。法体の滝は霊峰鳥海山の水を集めて下りながら、山頂に面して落ちる流長100m、落差57.4m、滝幅3m~30mの末広がりの名瀑で日本の滝100選にも選ばれています。 一の滝上流部、二の滝河床に見られる大小無数の甌穴(おうけつ)群は、10万年前の溶岩が削られて生じたもので、秋田県名勝及び天然記念物第一号に指定されています。映画「おくりびと」でアカデミー賞・外国語映画賞を受賞した滝田洋二郎監督の映画「釣りキチ三平」のクライマックスシーン巨大岩魚の住む「夜泣谷」として登場しました。滝上流部の「玉田渓谷」は絶好のハイキングコースになっています。滝の名前の由来は、形が修行僧が僧衣をまとっている姿(法体)に似ており、一説には弘法大師・空海が、地元の村を訪れたとき、不動明王が現れたため空海が滝に拝礼したと言われます。
春
春は雪解けで水量が増し、さらに迫力ある瀑布となります
滝は3段で構成されており1段目は13m、2段目は2.4m、3段目は42mの合計57.4mの落差があり、流長100m、滝幅3m~30m、3000平方 メートルの滝つぼを持つ末広がりの滝です。日本の滝100選にも選ばれており1段目の上流部と2段目の河床に見られる甌穴(河底や河岸の岩石面上にできる 円形の穴)は学術的にも珍しく1960年12月17日に県の名勝および天然記念物の第1号に指定されています。
また、滝が源流である鳥海山山頂に向き合う 格好に広がる光景は珍しいです。滝の周辺は整備され吊り橋を渡った先は木々のアーチが覆うように石段があります。この石段は100mあり、途中には立派な 滝見台から法体の滝を見下ろすことができます。
滝の上から望む鳥海山。鳥海山から流れ出た水の流れが回り込み、鳥海山に向かって落ちる珍しい滝でもあります。
写真はブログ 日々好々 法体の滝~曇りのち晴れ 2012年5月31日より。
秋
イロハモミジ、イタヤ、カエデ、ツタ、ナナカマド、ブナなどが色づく紅葉の見ごろは10月上旬~下旬で紅葉まつりも開催しています。
滝の上流部に玉田渓谷の自然を探勝する2.5kmの歩道があり、歩道を経て手代沢より、鳥海山百宅登山口の大清水園地に通じています。
秋の紅葉と滝
シーズン
紅葉の見頃は10月中旬から
コース
法体の滝の上流「玉田渓谷」には、約2.5kmにわたり旧森林軌道を利用した散策路があり、ブナを主体とする広葉樹林の中に甌穴(おうけつ)やよどみなど変化に富んだ渓谷美を展開する絶好のハイキングコースになっています。また、この渓谷は滝を含めて秋田県の「名勝及び天然記念物」に指定されています。
■往復 約3時間
弘法平->一の滝入り口(30分)->渓谷林道コース終点(45分)
■山行アドバイス
林道コースのため、比較的足場も良く、一の滝入り口からは渓谷も眺められ自然を満喫できます。一部自然道を利用する部分は、斜面に面して狭くなっているので安全な歩行を心がけてください。
アクセス
由利高原鉄道鳥海山ろく線矢島駅より車40分
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